●これからの美術教育にむけて 造形教育センターは,昭和30年6月,当時の絵画表現を主とする表現主義的な教育に対して,バウハウスの造形理論と組織の影響を受けてデザイン,工作領域を取り込んだ総合的な造形教育の研究団体として産声を上げ,我が国の戦後造形美術教育の歴史とともに半世紀の歩みを続け,まもなく創立50周年を迎えようとしています。 造形教育センターは,児童生徒の造形能力の育成を目的に,造形教育に携わる多様な実践者や研究者が集まり,色彩教育,構成教育,デザイン教育,工作・工芸教育,そして造形遊びなどについて,その基礎的及び発展的な研究により教育実践現場に根付く多くの成果を生み出してきたといえます。 現在は東京に本部を設置し,長野,栃木,岡山,岩手の各支部を加え,それぞれの活動を交流させながら,社会の変化に応じつつ,造形活動の意味を問い,幼児,児童,生徒をはじめ,あらゆる学習者のために,さらに豊かな教育実践を創り出していくための研究活動の深化・発展を目指して,その造形教育の輪を広げていこうとしています。 ここ数年は,子ども,造形,社会に焦点を当て,様々な変化の中で造形を通して育つ子どもの姿,そして教育媒体としての造形の意味を多面的に検証する研究と実践を積み重ねています。それらの主な活動概要は、次の通りです。 (1)月例研究会[月研] (2)夏の研究大会[夏研] (3)忘年会[12月・月研] (4)『造形教育センターニュース』の発行 (5)創立50周年記念事業 造形教育センターは,上記のような研究活動を行っています。そして,センターは50年の伝統を踏襲しながらも,さらに新しい時代に相応し造形教育を模索・試行し続けています。 造形教育センターの会員は,幼児教育から大学までの教員が多数を占めていますが,学校の教員以外にも社会教育者,画家やデザイナーなど,造形教育に携わる幅広い分野の方々が参加しています。最近では,これからの造形教育に携わりたいと考えている若い学生たちも多く参加するようになりました。 造形教育センターは,造形教育に対して研究が浅い方,経験豊富な研究者,実践者と共に,それぞれの立場を越えて子どもたちの豊かな心と造形能力を育成することを主たる目的として互いに研鑚し,実践力を高め,また確かな教育理論を構築して,その成果を生かしていきたいと考えます。 教育現場で思考,実践していることを発表し,実践をより確かなものとしたいとお考えの方々やこれからの新たな研究を進めたいとお考えの方々,センターの仲間と共にその真価を問い,研究を実りあるものにしませんか。ぜひ,あなたの参加をおまちしています。 |
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