築港小学校 2年生 シャッター壁画に挑戦!!


玉野芸術フェスタ2004 〜海・空・大地〜

玉野に芸術の風を起こそうとNPOの人たちがいろ

いろなことを考えました。水害や不況で店を閉じた

商店街のシャッターに地域の子供たちが壁画を描

いたら町が明るくなるだろうと。ということで、

玉野高校の美術部、宇野中学校の美術部、そして

築港小学校の2年生がシャッター壁画に挑戦する

ことになりました。             

テーマは〜海・空・大地〜 


すでに、玉野高校と宇野中学校は昨年の11月に完成

していました。                

玉野高校、美術部による壁画

〜海・空・大地〜 


 

宇野中学校、美術部によるシャッター壁画

〜海・空・大地〜


う〜ん。高校生と中学生は美術部。

こちらは、小学校2年生のチビッコ19人。

シャッター壁画なんて、できるのかな....。

不安な思いで寒い2月に築港小チーム

も壁画制作にスタートしました。

描く場所は、かつて喫茶店だった時代屋のシャッター。

ここには、この間の台風による高潮の水位の跡が白いシャッターに残って

いました。シャッターの下に残っている黒く汚れた部分まで海水が上がり

ました。そして、この築港商店街のほとんどの店が床上浸水をしました。

営業を再開できた店、被害から営業をあきらめてシャッターを下ろした

ままの店。そんな、シャッターを下ろしたままの店に、子供たちの絵で

明るさを取り戻そうとシャッター壁画が描かれることになったのです。


2004年 台風16号による築港商店街の被害

たまたま、このあたりを写真に撮っていました。

壁画を描いた時代屋の前、台風が通過し、海水が引いた翌日のようす。

水に浸かって使えなくなった喫茶店の椅子などを外に出しています。

翌日にも、まだ浸水しているところも多くありました。

中学校が壁画を描いた「もめん畑」の店、右の薬屋さんのとなりも

海水に浸かりました。台風通過翌日の様子。水に浸かって使えなく

なった商品を外に出しているのを、ゴミ収集車が回収していました。


シャッター壁画制作開始です。


シャッターはだいたい、縦横3m×3mの大きさ。どう見ても2年

生には、シャッターの上まで背が足りない........。

実物大の模造紙に一人一匹以上、お気に入りの動物を描いた。

どうにか、下絵ができたぜ。


2005年 1月15日

学校から歩いて、10分。時代屋シャッター前で、初めて活動が始まる。

人数が多いせいか2時間ほどで、どうにか下絵が写せた。


実物大の下絵を、カーボン紙でシャッターに写した。

カーボン紙も貼り合わせて実物大のカーボン紙をつくった。

三竿先生も応援に来てくれ、写真をとってくれました。

どうにか描けた。6Bの鉛筆で薄いところをなぞって完成。


さらに、アクリル絵の具で下絵の線を描いて太くしたのは、先生の仕事。

休みの日になぞっていたら、いろいろな人が声をかけてくれる。

「できるのを楽しみにしてますよ」とか、「毎日、楽しみに見てますよ。」

とか、とにかく子供たちがやってきて絵を描くのを地域の人は楽しみに

してくれているようだ。


2005年 2月20日 

時代屋まで行って、ポスターカラーで色を着け始めました。


絵の具で服が汚れないように100円ショップのビニールの合羽を

着て作業を進めていきました。おかげで、服を汚さず楽しんで活動

ができました。

描いているすぐ前は道路なので赤いコーンで作業スペースを

囲って作業を進めました。校長先生も応援に来てくれました。

お母さんも見学に来て、温かいココアや飲み物を差し入れて

くれました。また、NPOのおじさんがチョコレートやキャンディ

を差し入れてくれます。ありがたいのですが、その度に作業が

中断し、休憩時間になってしまいました。作業は目立つので

いつも何人も見学の人たちができていました。      

手が届かなくなると、洗車用の脚立に登って作業を進めますが

下にいると、ときどき上からポタポタと絵の具が降ってきます。

日も暮れてきたので、今日の作業は終わり。


2005年  1月 21日

 色をつける作業の2日目

2年生の親子集会でシャッター壁画を取り上げ

お母さんたちにも応援してもらい、さらに色を

つけていきました。


シャッター前で作業ができるのは、せいぜい10人なので

クラスを2班に分けて作業をしていきました。

作業をしていない班は、すぐ近くのガラス工房でNPOの

人たちがガラスのトンボ玉といってアクセサリー

を親子で作らせてくれたので、壁画とトンボ玉づくり

で2倍楽しめました。

子供たちが、色をぬっても、ぬっても、なかなか完成しません。

あせって色がはみ出ると、お母さんたちが、ちょこちょこと修正してくれます。

予定時間もはるかにオーバーして、だんだんと日が暮れてきます。

いったん、親子集会を終わって、残ってくれる親子でさらに色をつけていきました。

あたりは真っ暗になってきたけど、ここは商店街なので

アーケードの照明で描くことができて助かりました。

とうとう、脚立に登っても子供たちの手が届かなくなり、

最後はお母さんが最上部を仕上げてくれました。

とっぷりと日が暮れた頃、完成。

左の三竿先生、玉野芸術フェスタ2004の

NPOの斉藤さんが、最後まで片付けを手伝ってくれました。


ポスターカラーの上に透明塗料をぬって色を止めて、どうにか完成。

商店街なので日曜日に色止めの透明塗料をぬっていると、いろいろな人や

知り合いの小学校の先生が何人も通っていきます。近所に住む小学校の

先生が手伝ってあげるよと作業着に着替えてきて塗料を一緒にぬってく

れました。玉野芸術フェスタの玉野と芸術を愛するNPOのおじさんたちの

企画をもとに、19人の子供たちを支えてくれた、地域のおじいさん、おば

あさん、そして、お母さんたち、通りすがりの先生たち、たくさんの人に

支えられて、子供たちのシャッター壁画が完成しました。子供たちが大きく

なるまでずっと、ここにあるといいなと思っています。

みんなで、記念撮影にいきました。


ビフォアー アンド アフター

こんな風に、変わりました。


制作前の時代屋

シャッター壁画を描いた後の、時代屋

少し商店街が明るくなりました。通行人の人が立ち止まって見てくれたり

とおりすがりの外国人の人が、写真を取ったりしてくれていました。

山陽新聞も取材に来てくれて、壁画ができていく長い間、ずっと取材をしてくれました。

その後、何度か前を通るのですが、描いた子供たちともよく会います。何度も、何度も

自分たちの壁画を見に来ているようです。


例会の後、時代屋前で記念撮影。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送