玉野市立築港小学校 矢吹浩一
「無人島に住もう」 4年生
もし、自分だけの無人島があつたとしたら、無人島に引っ越してすてきに暮らしたい。
そんな、自分だけの無人島を、板材を地面にして自然の木や身辺材を使ってつくって見ました。
無人島に家を建てたり、木を利用して部屋をつくったり、遊具のブランコをつくったり、いろいろと工夫しています。
コーヒーカップは、いらなくなった水性ペンの軸を輪切りにして、
針金の取っ手を接着し、銀色スプレーで塗って本物そっくりにしています。
板材を組み合わせて家を建てて、すてきな家で動物たちと暮らしたいそうです。
下の作品は、発泡スチロールの固まりをトンネルに見立てて、
水苔を接着して緑に着色し森のアーチの玄関をつくりました。
木の上にもすみかをつくって、木の上でも眠ることができます。いっしょに暮らすペットもたくさんいます。
下の写真は、15年度の築港小造形展での「無人島に住もう」の展示の様子。
5年生 「動物パズル」「組み木絵をつくろう-2003-」
今から17〜18年ぐらい前に実践していた動物パズル。玉野市で「動物パズル」の研究授業をしたとき講師に来ていただいた佐伯肇先生に、
造形センター岡山に入らないかと誘われたのが造形センターに入ったきっかけのように思う。そのあと東京の造形教育センターの夏の研究会で
発表して以来、子ども達とパズルに組み木絵、木のおもちゃといろいろとつくってきた。今回十数年ぶりに「動物パズル」を5年生でやってみた。
でも時代が変わったのに、いったい、いつまでパズルをやってるのと言われそうだ。
パズルづくりは私にとってとてもなつかしく、子ども達も喜んでつくってくれた。
細かいことは忘れてしまったけど、なんとなく身体が覚えていて楽しかった。
組み木絵も、共同製作でつくったのをのぞけば、やっぱり10年ぶりぐらいかな。
下絵も細かく分割するピースも多いのでパズルより時間のかかる組み木絵には女子が
3人挑戦して楽しい作品をつくってくれた。昔のように時間がないので短期決戦をす
ることになるけど、大きさをもっと小さくするといいのかも知れない。
「夢のマイショップ」3年生
「ミニチュアハウスをつくろう」6年生
最近の8年ほどは、中国五県の研究会で授業でやって以来、高学年を持てば「ミニチュアハウス」をつくることにしている。
でも今回、3年生と6年生が同じようにミニチュアハウスをつくるようになってしまったのには、深い深いわけがある。4年前に築港
小学校に来たとき3年生を持った。その時6年生の題材だった木製の「ミニチュアハウス」を電動糸ノコギリの使えない子ども達にもで
きる方法はないかと考えた。そこで、考えたあげくスチレンボードを板材の代わりすればカッターナイフで切ってつくれるのではとやって
みたら、とても上手くいって3年生の「夢のマイショップ」という題材になった。その次も3年生を持ったのでスチレンボードの「ミニチ
ュアハウス」を3年生でやったので、学年1クラス小さな学校では2年ほど連続すると3年生になると「ミニチュアハウス」ができると
いう雰囲気になってしまった。
そして、15年度は私が図工の専科で3〜6年を持ったので、3年生は当然楽しみにしていた「ミニチュアハウス」をしたいといった。
かつて「ミニチュアハウス」をつくった3年生たちは、4年生、5年生となっていて、6年生だけが「ミニチュアハウス」をしていない
学年になってしまった。そこで、6年生が自分たちも、ぜひ「ミニチュアハウス」がしたいと言い出した。この題材は、もともと6年生
用に考えた題材。3年生もつくるけど、6年生も「ミニチュアハウス」でいいのと聞いてもいいというので中学年、高学年のミニチュア
ハウスが同時進行する不思議なことになった。でも、この題材は学年に関わらず、どの学年でも取り組める自由度のある題材だと思う。
6年生は木製で、3年生はスチレンボードという違いも考えたが、実践してみて家の構造材は学年に関わらずスチレンボードでつくる方が
安い材料費で、短時間でつくることができ、加工も簡単にできるため家はスチレンボードでつくることにした。
「夢のマイショップ」3年生
3年生は、ゆめのお店屋さん。
うどん屋から、喫茶店、ペットショップまで、いろいろな
お店ができあがった。
3年生は、カッターナイフを中心に加工をしてきたが、
しだいに、のこぎりを使い始めた。使い方を教えると、最初はこわごわ触っていた電動糸ノコギリを使う子も、
いつの間にか一人増え、二人増えて、いつも授業中は電動糸ノコギリの大きな音が聞こえるほどになった。
下の本屋さんは、自宅が本当の本屋さんで、レジや本箱の並べ方、本の置き方など、とっても本物らしくなった。
部屋が少し散らかっているけど、こんな喫茶店のほうが3年生らしいかな。
パン屋さんのパンは、紙粘土に絵の具を混ぜていろいろな形のパンをつくっていた。
喫茶店とペットショップ。ケーキを食べたついでにペットを買って帰れるらしい。
お花やさんとペットショップ。3年生の楽しいところは、一軒で一つの店でなく、
思いついたら何でもお店を合体したり、同時にお店をするなど、どんどんお店がふえていくところです。
「ミニチュアハウスをつくろう」6年生
6年生のミニチュアハウスの特徴は、3年生にはない「本物へのこだわり」があります。
下の作品は、放送委員会の子どもがつくった、将来の自分の放送スタジオ。パソコンなど古い
機械を分解したときの基盤や部品に銀スプレーをぬると、いかにも本物らしい機械に見えました。
やっぱり、だれかがつくって欲しいと思っていたラーメン屋。のれんと、古びた店内にはラーメン屋の
特徴がよくでていました。
これも、お父さんが郵便局に勤めているということで、本物そっくりに郵便局ができました。
白いピアノのなかには本物のピアノ線(針金)が何本も張ってありました。
定番のケーキ屋さんですが、ショーウインドウの曲面ガラスを薄い透明なプラスチックを曲げてつくっていました。
洋服ダンスが開いて、なかに服を掛けていたり、喫茶店では食器やケーキの細かいところまで、こだわってつくっていました。
これも、誰かがつくって欲しかった焼き肉屋さん。コンロの中には火のついた炭火がつくってあり
金網や皿にのってあるお肉がお客さんを待っていました。
クリスマスの喫茶店と二階は自分の部屋、
アイドルのポスターの横には小さなハリーポッターの本が全巻並んでいました。
音楽家の人の家。ピアノ、木琴、小太鼓など、いろいろな楽器がありました。
二階の三面鏡は、きちんと両開きに開くことができました。
割り箸を切ってつくったレンガで暖炉ができていました。八百屋の野菜も紙粘土でひとつひとつていねいに
つくっていました。となりのフルーツパーラーには、クリスマスのごちそうがテーブルの上にいっぱい並んでいました。
かくして、3年間で3年生から6年生までが「ミニチュアハウス」をつくることができた。
作品をつくったあと、ミニチュアハウスも持って帰るのが大変だったけど、「無人島に住もう」
は、土台が厚い板材だったため重さもあり、さらに持って帰るのは大変だったそうだ。
2月例会 参加者記念撮影
2月例会 会場校の宮尾先生、準備や片づけなど大変お世話になりました。
2月例会の参加者 1
左から、安立先生、宮尾先生、矢吹、角田先生、後藤先生、永原先生、中田先生
2月例会の参加者 2
カメラマンが入れ替わって、左から森先生、安立先生、矢吹、角田先生、後藤先生、永原先生、中田先生
全員で8名の参加がありました。平成15年度の最後の例会になりました。造形教育センター岡山のホーム
ページもどうにか一年間、つくることができました。
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